ファンダメンタルズ研究所

為替や株価の動向について主にファンダメンタルズの観点から書き記します。

外貨準備比率

Currency Composition of Official Foreign Exchange Reserves (COFER)

 

為替への影響が気になったのでグラフを描いてみた。

 

全ての国の外貨準備高を合計したもの。

一番上の図の縦軸はドルに換算した時の額(単位:100万ドル)。

二番目の図は各通貨が占める割合(%)。

三番目の図は英国ポンド、日本円、その他が占める割合(%)。(上の図だと見づらいので)

 

劇的な変化はない、というのが第一印象。

依然ドルの占める割合が圧倒的に大きい。

(ちなみに二番目の図で合計が100%にならないのは、通貨統合前のユーロ圏の通貨を除いているため。「その他」にも含めていない)

 

 ユーロは登場以来それなりの割合を占めているが、ここ数年減少傾向(額では増えているが)。

「その他」が増えているのがここ数年の傾向で、豪ドルやカナダドルが中心のようだ。

 

英国ポンドが漸増傾向なのがやや意外。

英国の金融における影響力を反映しているのだろうか。

 

日本円は漸減傾向だが、2009年:2.9%→2010年:3.7%と増加している時期もある。

おそらくリーマンショック後に比較的安全な通貨として再評価されたのだろう。

 

ちなみに上記のサイトには、国ごとの外貨準備比率のデータもある。

 

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P.S. 95年以前のデータがなかなか見当たらないのだが、下記のPDFに1970年以降のデータが載ってる。

 

日本円の比率は91年の8.3%がピーク。74年以前はほぼゼロ。

 ドイツマルクも80年代90年代は比率が高く、10-18%程度。

 米ドルは50%台で今よりも低い。(70年代は50-80%で推移。76年がピーク)

 あと80年代は昔の欧州通貨のEcuが10%程度。

 

The Currency Composition of Foreign Exchange Reserves - IMF