緩和縮小とドル高
リーマンショック後は、「マネタリーベースが増えるとその国の通貨が安くなる」という場面が何度もありました。
米国でリーマンショック直後から行われ、その後ユーロ圏や日本でも行われた量的緩和は、まさにマネタリーベースを増やすものですから、量的緩和の進捗に応じて為替も動いてきました。
現在米国では緩和の縮小が検討され、年内(早ければ夏~秋)には実行されるようですが、ここ数カ月のドル高は基本的にこの動きに対応したものだと言えるでしょう。
緩和縮小の影響は、すでに現在の為替にある程度織り込まれているわけですが、緩和縮行の時期についての報道や、縮小時期に影響する米国の雇用統計によって、しばらく為替はめまぐるしく動きそうです。