ファンダメンタルズ研究所

為替や株価の動向について主にファンダメンタルズの観点から書き記します。

選挙について

日本では参議院選が近づいていますが、9月にはドイツの連邦議会選挙があります。

選挙の結果は為替にどのような影響を与えるでしょうか?

 

今回の日本の選挙は結果がほぼ見えているので、為替への影響は軽微でしょうが、どの党が勝つか分からないという状況では選挙の趨勢・結果によって為替が左右されます。

為替に影響する要素はいくつかありますが、一番大きな要素は均衡財政を目指す党が勝つか、社会保障を重視する党が勝つか、だと思います。

均衡財政を目指す党が勝てばその国の通貨は買われるでしょうし、社会保障を重視する党が勝てばその国の通貨は売られるでしょう。

 

米国の場合には、共和党は均衡財政とまで言わなくとも、財政政策に消極的ですから、共和党有利の場面ではドル高になることが多いと思います。

民主党有利なら、逆にドル安になるでしょう。

もっとも、どちらが勝つか分かりきった状況なら為替への影響は軽微でしょうし、政策に大きな差異がない場合にもさしたる影響はないでしょうが…

 

ドイツの選挙ではどの党が勝利するか分かりませんが、主要政党はユーロ圏の秩序の維持に前向きであり、財政危機に陥った加盟国への支援に関しては似たようなスタンスのようです。

9月の連邦議会選挙後も、ドイツはユーロの一員 | トレンド | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

昨年のフランス大統領選挙の時に比べると、為替への影響は小さいのではないでしょうか。